心臓病を抱えた私が新型コロナウイルス感染症を経験して

公開日 2024年5月23日 最終更新日 2024年5月23日

2019年より世界で大流行した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は現在も猛威を奮っていますが、昨年5月8日から感染法上5類感染症となり、さまざまな規制が緩んできました。

そんな中、筆者は2022年9月と2024年1月にコロナウイルスに感染してしまいました。新型コロナワクチンを随時接種し、職場での感染対策も強化していた中での出来事でした。そこで、慢性心不全の筆者が新型コロナウイルス感染症に罹患した経験をお伝えしたいと思います。

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執筆:kazumi

周産期心筋症・慢性心不全と共に理学療法士として勤務。2人の男の子を育てながら、悪戦苦闘の日々を過ごしている。執筆記事一覧

【目次】

心臓病の大敵

毎日のニュースでは新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の情報が報道され、職場に持ち込まないようにと日常からとても気を付けていました。また、基礎疾患がある人は感染すると状態が悪化しやすいとの情報もあり、より気を張って過ごしていました。

1回目の新型コロナ感染

日本で新型コロナ感染が拡大してきたころから、仕事柄、毎回新型コロナの予防接種を行い、職場としてマスクや手指消毒などの感染予防に取り組んでいました。病院での勤務のため、誰かが体調を崩したものなら、緊張が走る状態でした。

そんな中、徐々に身近に感染者が増え、いつ誰が感染してもおかしくない状況となり、子供が通っている学校でも感染者が増えていました。そして、低学年の下の子が学校で感染し、家族全員、濃厚接触者として自宅療養となりました。

濃厚接触者の時

家庭内でも感染対策をしていますが、小学低学年の子供を一人で過ごせるわけでもなく、出来るだけ旦那が感染した子供を看病して、私は出来るだけ接触者しないようにしていました。

この濃厚接触者の時期に筆者の定期受診の予定がありましたが、濃厚接触者の状態では受診できなかったため、電話での受診となり、薬を処方してもらいました。この際に、濃厚接触者であるため、感染した場合どのような対応を取ったら良いかを主治医と相談していました。

そして、筆者の場合は、心機能としては落ち着いているものの、発熱したら入院となると主治医から言われ、保健所の指示に従うよう言われました。そして、旦那や上の子供も感染し、狭い自宅内での隔離には限界があり、ついに筆者も感染しました。

陽性者の時

37°台で咽頭痛や倦怠感があり、検査キットにて陽性となりました。

濃厚接触者の時に保健所とのやり取りとりをしていたため、指示通り検査キットの写真を撮り、保健所にデータを送りました。保健所の看護師がその場で保健所の医師に確認し新型コロナ陽性が確定しました。

保健所の看護師に自身の病気と主治医から感染した場合の話を伝え、感染後の心臓は症状もない状態だったので、自宅療養となり、症状が悪化した場合はすぐに連絡することにしました。その後、症状は悪化することなく、感染法上の療養期間を経て、仕事復帰しました。

2回目のコロナ感染

今年に入り、コロナの感染者が減少し、季節性のインフルエンザが流行してきた頃、咽頭痛や寒気、37°台の発熱、頭痛の症状が出ました。

近くの病院に電話をしてから受診し、診察にて抗生剤が処方されました。身近には新型コロナやインフルエンザの感染者もおらず、風邪かと思っていましたが、抗生剤でも症状は落ち着きませんでした。2日かけてやっと落ち着き、出勤前に新型コロナの検査キットで確認したところ、陽性となりました。

その後上司へ相談し、職場の医師からオンライン診療をしてもらい、職場の規定で、症状が出てから7日間の自宅療養となりました。

新型コロナウイルス感染症の後遺症

2回の新型コロナを経験して、後遺症が長く大変でした。筆者の場合はどちらの場合も2〜3ヶ月程度倦怠感が残り、復帰早期には夕方まで体力が持たず、控え室で休憩させてもらってから、帰宅することもありました。

また、その間、期外収縮が増え、精神的な落ち込みも激しいことを伝え、ひとまずNT-pro BNPは著明に高値になっているわけでもなかったため、経過観察となりました。

心臓リハビリテーション指導士に仕事の仕方に関しても相談をしましたが、職場のサポートがあるなら続けた方が良く、続けているからこそNT-pro BNPは維持できていると返答がありました。しかし、その後も疲労感は続き、β遮断薬を調整してもらい仕事を継続出来ている状況です。

不安がある時は主治医への相談が最善

新型コロナの合併症として、特に心筋炎・心膜炎を引き起こすと言われています。色々な情報が飛び交う中で、情報を集め過ぎたことで自分を追い詰めている状況もありました。今回の筆者の経験から、自分の心臓病にはどのような対応が必要なのかを事前に主治医と相談していたことで落ち着いて行動出来たと思います。

心臓病がある方達は、自分はどのような症状があるのか把握していると思いますが、事前に主治医に気軽に相談出来る体制が必要と感じました。

周囲の感染対策はだいぶ緩んできましたが、病気とともに生きている限りは、感染対策は継続して必要だと思います。

周産期心筋症・慢性心不全と共に理学療法士として勤務。2人の男の子を育てながら、悪戦苦闘の日々を過ごしている。