障害者雇用専門の転職エージェントの活用方法中級編〜理想の求人との出会い方〜

公開日 2023年10月24日 最終更新日 2023年11月11日

せっかくエージェントに登録したからには、自分にぴったりの求人に応募したいですよね。

そこで今回は、前回の記事で紹介した転職エージェントの活用方法初級編に続いて、中級編として「理想の求人との出会い方」を紹介します。

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執筆:宮﨑 駿

ライター・編集者。大学卒業直前に心室細動を起こし、AEDによる救命を経験。現在はS-ICDを挿入している。障害者雇用専門の転職エージェントを経験し、ライター、編集者として独立。やたらと甘いものを食べている。(Twitter:@hayawo_)執筆記事一覧

【目次】

応募したいと思える求人に出会えない

「転職エージェントに登録をしてみたけど、なかなか応募したいと思える求人を紹介してもらえない」

紹介された求人を見てみると、業務内容が難しそうだったり、反対に簡単すぎて給与が安かったり。そもそもでやりたい仕事が、業務内容に含まれていなかったり。

せっかく転職エージェントに登録して面談までしたのに、結局自分1人で転職活動をしていた時と変わらない、そんな状況に陥ってしまっていませんか?

実際に私が、障害者雇用専門の転職エージェントで求職者の転職活動をサポートしたときに、こちら側から提案した求人の応募率は、5割程度にとどまっていました。つまり、紹介した求人の半分は、求職者にとって理想ではなかったということです。エージェントとしては、反省です…。

そんな経験をしたエージェント側の目線から考える、理想の求人の紹介が受けられない理由は、エージェントに対して「あなた」のことが正確に伝わっていないから、ということが大きいのではないかと思います。

理想の求人の紹介を受けるために伝えるべきあなたのこと

求人の紹介を受けるためには、自分自身のことを、エージェント側に正しく伝えなければいけません。

病気・障害について

理想の求人を紹介してもらうためには、自分の病気や障害について理解を深めて、エージェントに伝えることが必要不可欠です。

  • 伝える内容としては、
  • 具体的な症状
  • 発作や突発的な体調不良の有無・頻度
  • 働く上で必要な配慮
  • できる業務・できない業務
  • 定期通院の頻度

上記の内容があります。

これらの内容を伝えることで、エージェント側は「その求職者にとって無理のない範囲」を正確に把握できます。

反対に、これらの内容を曖昧なまま求人の紹介を受けようとすると、エージェント側も適正範囲がわからず、ミスマッチの求人を紹介してしまいます。

そうならないために、自分の病気や障害について理解を深め、面談の場で自分の口から説明できるようにしておきましょう。

経歴・希望の何を伝えればいい?

障害者雇用専門の転職エージェントでは、求職者の希望と、企業側の求める人材像をそれぞれ整理し、マッチした求人を紹介するのが一般的な流れです

そのため、求職者側のあなたが、

  • 持っているスキル(できる業務)
  • 実績(経歴)
  • 希望する職種(やりたい業務)
  • その他の希望条件(勤務地・給与など)

を明確にして伝えることで、エージェントもその希望に見合った求人を探し、提案してくれるようになります。

これについては、障害者雇用、一般雇用どちらでも共通になります。あらためて、自己分析や経歴の整理を行い、理想の求人に出会う準備を怠らないようにしましょう。

理想の求人と出会うコツは「自分」を伝えること

障害者雇用専門の転職エージェントから、自分にとって理想の求人の紹介を受けるためには、自分について、自分自身が深く理解していることが前提条件になります。

自己理解を深めるためには、自分だけの力ではうまくいきません。そのため、家族や友人、主治医や担当エージェントの力を借りながら、理想の求人と出会うための準備をしていきましょう。

※はとらくでは、完全無料でキャリア相談を受け付けています。ぜひ、ご相談ください。

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編集者。大学卒業直前に心室細動を起こし、AEDによる救命を経験。現在はS-ICDを挿入している。障害者雇用専門の転職エージェントを経験し、ライター、編集者として独立。やたらと甘いものを食べている。(Twitter:@hayawo_)