「臓器移植について知ることが大きな一歩になる」臓器移植コーディネーター芦刈 淳太郎さんが目指す理想の社会の姿

公開日 2024年9月9日 最終更新日 2024年9月9日

命を救うための最後の手段となることもある臓器移植。しかし、大半の人にとっては人生の中で関わることがないものでもあり、臓器移植の現実を知っている人はごく少数なのではないでしょうか?

芦刈淳太郎さんは、公益社団法人 日本臓器移植ネットワークに所属し、臓器移植コーディネーターとして、臓器移植の最前線での活動を続けてきました。今回は芦刈さんに、日本の臓器移植の現状や、今後目指すべき社会の姿について、お話しいただきました。

 

【プロフィール】

公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク調査・研究部部長チーフ移植コーディネーター。大学院終了後は、臓器移植コーディネーターとして活躍。臓器移植医療がより身近になり、多くの命が救われる社会を目指して日々活動を続けている。

臓器移植が必要な人のために、臓器移植コーディネーターの道へ

―これまでのご経歴を教えてください。

大学では農学を専攻していて、大学院に進学後、医学の分野に足を踏み入れました。大学院在学当時は、日本国内での臓器提供を可能にするための議論が活発に行われており、1997年に、臓器移植法が成立。これをきっかけに臓器移植コーディネーターという職業の存在を知り、強い興味を持つようになりました。

修士課程を修了後は、日本腎臓移植ネットワーク(現日本臓器移植ネットワーク/JOT)へと入職。臓器移植コーディネーターとしてのキャリアをスタートさせ、現在もJOTに所属しています。

入職後には、臓器移植についてより深く学ぶため、アメリカへ行ったこともあります。現地の臓器移植コーディネーターの活動を見学し、臓器提供の現場や家族の説明の場にも立ち会いました。アメリカでは、臓器移植の歴史が日本と比べて長いこともあり、臓器提供のプロセスが確立されていて、非常に貴重な経験になりました。

アメリカでは臓器提供のプロセスが非常にシステマティックに行われており、日本とは違った方法論を学ぶことができました。

インタビューの続きは、こちらからご覧ください。

編集者。大学卒業直前に心室細動を起こし、AEDによる救命を経験。現在はS-ICDを挿入している。障害者雇用専門の転職エージェントを経験し、ライター、編集者として独立。やたらと甘いものを食べている。(Twitter:@hayawo_)