公開日 2024年6月24日 最終更新日 2024年6月24日
ストレス抱えてません!!と言える人は今、この世の中にどのくらいいるでしょうか?
ストレスを軽減!ストレスを軽くする!!などの文言は溢れ今すぐにでも軽減したい!と悩む方は多いと思います。
もちろん心臓病にもストレスは大敵です。ストレスが長時間続くと心筋梗塞や心不全のリスクを高めるとも言われています。
今回は、そんな”ストレス”にあふれた暮らしの中でわたしが暮らしを見直し
ストレスレスな生活にするまでの道のりを紹介します。心臓病でなくても、少しでもストレスレスな生活をしたい方にも読んで頂きたいです。
心臓病とストレスの関係については、こちらの記事「心臓病とストレスの意外な関係とは?影響を受ける病気や適切な対処法も解説!」で詳しく解説しています。
執筆:はらぺこママ
ファロー四徴症・肺動脈弁閉鎖不全で2度の手術を経験。現在、弁置換とICDを挿入。Voicyにて「暮らしが好きになるラジオ」を配信中。フードデリバリーの配達員、フリーで在宅勤務をする小学生のママ。GLAYファン。(Voicy:voicy.jp/channel/3906) 執筆記事一覧
【目次】
暮らし見直しのキッカケ
私が暮らしの見直しをはじめたきっかけは介護と子育てのダブルケアです。
義父の介護を約6年、そのうち4年間ダブルケアをしておりました。産まれたばかりの娘を子育てしながらの介護は、徐々にわたしの身体を蝕んでいき
燃え尽き症候群と共に、睡眠障害を起こしました。
音に敏感ですぐ起きてしまう娘のお世話、義父の部屋からの物音ですぐ起きてしまい眠れない日々が続きました。昼間は義父の通院や家事に追われ休む暇もありませんでした。
いつのまにか身体が慣れてしまったのか、寝てもすぐに目が覚めてしまい、夜は夫と交代で休む時間をもらっても眠れなくなってしまったのです。精神的にも追い詰められ、ジェットコースターのような体調変化に悩んでいました。
一度病院を受診するも、授乳中だったこともあり薬の処方はできませんでした。もし、薬を処方する場合はミルクに切り替える必要があったのです。
しかし、授乳を突然やめるリスクの方がわたしにとっては高く、薬ではなく暮らしの見直しをすることに決めました。
まず最初にしたこと
まずは自分の時間が全くない状態だったので「自分時間の確保」からはじめました。
平日は夫が朝から夜まで仕事をし、頼る人がまわりにいなかったため、娘を一時保育に預ける選択をしました。当時わたしは一時保育に預けることに罪悪感がありましたが、このままでは私が倒れてしまう危機感の方が強くなり、娘を預ける選択をしました。
そして、義父の通院日を見直しました。ほぼ毎日のように病院へ連れて行く日々に疲れ果て家事もまともにできなかったのです。曜日を決めて定期通院にしてもらえるだけでも、かなり助かりました。
一時保育は空きがない状態もありましたが、通院介助を定期にするだけでもスケジュール管理がしやすく、仕事が休みの日は夫にまかせることもできました。スケジュールを夫婦で共有でき、気持ちにも余裕がでました。
ひとりの時間が確保できたら、終わっていない家事をするのではなく5分でも好きなことをするようにしました。その中で、忘れかけていた自分の”好き”を再確認でき少しずつ気持ちに余裕がでてきて、時間のメリハリもでてきました。
今まで家族に振り回されている感覚になり、イライラする日が多かったです。自分で1日の時間を管理できていると思えることで、ストレスは激減し1日の終わりに「今日もおつかれさま」と自分に言えるようになりました。
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夫婦はチーム
そして、ひとり時間の確保に1番協力してもらったのは夫です。限界を突破していることを相談し、介護も子育ても変われるところは変わってほしいと
相談しました。
今まで何もしなかった夫ではなく、手を差し伸べてくれてましたが「やり方が違う」「わたしがやった方が早い」など自分の完璧主義なところが表に出過ぎて夫との関係もギクシャクしていたのです。
私は完璧主義を手放し、夫婦お互いできること・できないことの仕分けをしていきました。夫にお願いし、まかせることでこんなにも気持ちがラクになるのか!!と開眼しました。
そして、「たすけて つらいんだ」と抱え込まず打ち明けることの大切さを学びました。平日は私がメインで動き、土日は夫にお願いすることで、うまく時間がまわるようになりました。子育て、介護の今の状況を夫婦で共有することで、やるべきことの最優先が見え手の抜きどころを見つけながら暮らしていけるのは、安心感にもつながりました。
夫婦をひとつのチームと想いお互いのできない所を補うことは、ストレスを手放し、家族の団結力も上がりました。
暮らしを見直した後の変化
こうして暮らしのルーティンを見直した結果、こころの余裕ができました。
子育てが楽しいと思えるようなり、そして何より義父との関係も一歩進み
お互いの意見を話し合えるようになりました。
今まで一歩距離を置いて、他人のような遠慮がありましたが本当の意味で家族になれた感じがして嬉しかったです。できる・できないを明確に義父に言えるようになったことで、ストレスを溜めづらくなりました。
そして、家事時間の短縮にもなりました。自分の時間を確保したいという気持ちから、どうすれば家事の時間を短縮できるだろうか?と考えお片付けの本を乱読し、あらゆる方法を試しました。電化製品に頼り、家事を効率化、食事もつくりおきなどしながら1日家事をしてる状態から抜け出せました。
そして何より、ひとり時間がもてたことで、趣味の時間を確保できるようになりました。コーヒーを淹れたり、読書したり、植物を育てたりと少ない時間でも好きなことができることで、暮らし自体を楽しめるようになりました。
ストレスレスな暮らしになったことで、もちろん睡眠障害も無くなり平均的な睡眠時間を確保できるようになりました。
ストレスを溜めない暮らしを自分でつくる
暮らしを見直したことで、ストレスレスな生活に代わり自分のやりたいこともできるようになりました。心臓病にはストレスは大敵ですが、健康な方でもストレスは大敵です。
まわりが変わればいいのに・・と諦めていた自分が、ほんの少し行動しただけで道が開け環境も家族関係も良い方向に変わっていきました。夜中に動悸で飛び起きることも少なくなり、安定しています。
この見直しがきっかけで、今では暮らしが趣味になり”自分が心地よい”と思える暮らしを楽しんでます。もちろん、家族も居心地の良い場所であるようお互いの意見を尊重しながら生活をしております。
自分の居場所であるお家だからこそ、その暮らしにストレスを抱えることは
大変つらいことだと思います。今あるストレスを少しずつ手放し、皆さまの暮らしが豊かになりますようお祈りしております。